新型コロナウイルスのワクチン接種に反対を訴えようと、接種会場に無断で立ち入った疑いでメンバー8人が逮捕された「神真都(やまと)Q会」。警視庁の一連の捜査で、この団体が組織化され、地方への「移住計画」のために寄付金を集めていた活動実態が浮かび上がってきた。
同会はホームページで、「コロナウイルス自体が存在しない」「ワクチンの中身は身体に悪影響を及ぼす病の種、感染源が入っている」などと主張。接種反対のデモでは「ワクチンで子どもの命が失われている」と訴えたほか、メンバーの逮捕を受けて警察署前で行った抗議活動の際には「警察官はゴム人間。松ヤニで退治できる」などと独自の訴えを展開していた。
先鋭化を警戒する警視庁が捜査を進めたところ、組織の実態がわかってきた。
「エデン」と称するコミュニティー
捜査関係者によると、同会は元俳優の男(43)を含む幹部数人でつくる「執行管理部」が中心となって組織の活動方針を決定。その下には、ワクチン接種への抗議計画や反対デモを企画する部署のほか、地方で「村おこし」をする部署も設けていた。
村おこしの対象となったエリ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル